(計実) 第1回 コマンドと基本操作
◆0.はじめに
◎出席: 今日のrespon:締切は15時
https://gyazo.com/2b5d15436582235280cd5a10b9cba3c3
1. 教室番号/参加場所
対面参加者(1-542室)は大学PCディスプレイ番号
オンライン参加者は参加場所
※例:自宅,スチューデントコモンズ,図書館等
2. キーワード
授業の冒頭に今日のキーワードを伝えます.
3. 前回の内容の自己評価
前回の理解度自己評価を%で選択します(2回目以降)
※これは成績とは無関係です.あくまでも自己評価です
★今回の内容★
今回はまず簡単にガイダンスを済ませた後,「Unix」というOSを使い始めます.
※事前に予告した通り,今日から教科書を使います.
『ゼロからわかるUNIX基礎講座』,中井 獏,技術評論社,1880円 (税抜)
教科書がない人はどうするべきか,自分で考えてください.
今日はまず,学習に必要なコマンドをインストールし,基本的なコマンドを学びます.
ここでの学習内容は非常に基本的・初歩的なことです.不明な点があれば,ネットで調べればすぐに分かります.
もちろんTAや教員に質問するのは構いませんが,すでに案内したこと・提示されている情報,他の人の質問をまず確認してから,という一手間を入れてください.
※近い将来,研究室・会社といった組織で仕事ををスムーズに進めるコツです
※情報:大学PCでもUnixは使える
もし自PCが使えない状況になった場合,瀬田学舎の計算機室にはLinuxがインストールされているので,大学アカウントでログインして利用することができる.
タッチタイピングができていない人は必ずできるようになって下さい.200字/分をめざせ!
code:【目 次】
0.ガイダンス
1.状況の確認の確認とターミナル
2.パッケージのインストール
3.コマンドの使い方
<宿題>
◆0.ガイダンス
この内容に沿って説明する.
◆1.準備状況の確認とターミナル
宿題にしていたことを確認する.
確認項目は以下の通り.
A. Mac:(MacOSの)「ターミナル」は起動できるか
B. Windows:Ubuntuのターミナルは起動できるか
← ※これができていない人は質問スレッドに記入すること.TAさんに対応してもらう.
★参考:ターミナル起動の簡単な手順
A. MacOS:右上の🔍アイコン → "termnal"を検索
または,Launchpad → 「ターミナル」を探す
B. Windows (WSL):デスクトップのUbuntuアイコンを起動
または,Winキー → "Ubuntu"を検索
◆2.パッケージのインストール
◎パッケージ管理コマンド
Unixをインストールし,ターミナルが開くのを確認した後,WSLとMacOSでそれぞれやってもらうことがある. それは,必要なコマンドのインストールである.各コマンドの意味は各自調べること.
A. MacOSでは,まず"Homebrew"をインストール,その後"ispell"と"python3"をインストールする
B. WSLでは,"units"と"ispell"をインストールする
コマンドやアプリのインストールには パッケージ管理ツールを使う.
かつてUnixでは,新たに自機にソフトウェアを導入したい場合は,そのソフトのソースコード(プログラム)を取ってきて自機でコンパイル(機械語化)してインストールするのが通常だった.それには様々な背景があるのでここでは詳述しない.
あるOSでコンパイルしたファイルは,同じOSが稼働していれば,他のPCでも起動できる.これをバイナリ互換という.
たとえばWindowsが動くPCはほぼ同じアーキテクチャなので,Windows上でコンパイルしておくと,他のユーザにはありがたい.
一般ユーザが使いやすいように,コンパイル済みの実行ファイルや説明書 (man page),ライセンス,設定ファイル等をまとめたものがパッケージで,これを扱うのがパッケージ管理ツールだ.
※スマホのAndroidやiOSでPlayStoreやAppStoreに行けば,アプリをダウンロードして,コンパイルなしにインストールできる.諸君が普段使っているのはパッケージにしてくれている人のおかげなのだ.
これから学ぶUnixにも,よくできたパッケージ管理ツールがある.
A. MacOSでは"brew"コマンド(アプリ名はHomebrew)
※homebrewは「自家醸造」の意味.興味ある人は↓↓
B. Ubuntuでは"apt"コマンド
※aptは"advanced package tool"の略
◎コマンドをインストールする
では,パッケージ管理コマンドを使い,実習で必要だが現在インストールされていないパッケージをインストールする.
次の記事を読んで作業しよう.
これでツール類,コマンド群が準備できた.(はずだ)
◎一つずつ作業が実習
こういったインストール等の作業一つ一つが実習なので,経験値をアップさせるつもりで作業を進めてほしい.
また,これまでも述べてきたが,各自のPCやネットの状況・状態によって,起きる現象やエラーは違ってくる.上記のサイト記事や手順どおりに行くとは限らない.
そういう時にどうすればよいかを考えながら,同じ症状を検索したりして情報を集め,対応して,辛抱強く自PCの環境を整えていくことが,この実習の一つの大きな目標である.
「PC/OSが言うことを聞いてくれない時,エラーメッセージは嘘をつかない」 ← メッセージをよく読む
「同じ症状で悩みをもつユーザは結構いる」 → ググってみる
◆3.コマンドの使い方
■GUIとCUI
Unixに限らず,昨今の多くのOSにおいて,プログラムや命令 ( コマンド ) を実行するのに2通りの方法がある.GUIとCUIである.
本実習のUnix環境においては,GUIのウィンドウシステムは使わず,すべての作業を,CUIターミナルでのコマンド入力で行う.
昨今のネイティブなUnix/Linuxでは,起動後すぐにウィンドウシステム (デスクトップ環境) が起動している.ウィンドウシステムを介さずに直接ディスプレイに文字を表示する ( 本来の ) コンソールはほとんど見ることがない.
しかし本実習では,あるホストOSの中でUnixが起動する形式なので, そのインタフェースとして,コンソールそっくりの端末 ( ターミナル ) エミュレータを使う. ( 以後この端末エミュレータを"ターミナル"と呼ぶ .)
※ターミナルとかコンソールという呼び名はどこからきたか,という話.
■コマンド操作 事始め
ターミナルが起動したら,実際にコマンドを入力してみよう.
教科書第 2-2 節( p.29~p.30 )を読んで,実際に実行しなさい.
さらに,つぎの教材を読み,実際に一通り実行しなさい.
★パスワード変更についての注意★
Unixでは,パスワード変更もコマンド入力により行う. プロンプト行で'passwd'コマンドを入力する.
オンライン授業ではすべて自PCで作業するので,このコマンドを使えばよい.
※WSL/MacOSのどちらも システム管理者は自分なので,パスワードがわからなくなったら簡単には変更できないので注意する.
一方,本学の計算機実習室のPCでは,UnixとWindowsで共通の認証システム を用いている. 本学Linux管理者により,全学統合アカウントに対応した'passwd'コマンドが用意されている.
※Linuxでパスワードを変更したらWindowsでも同じパスワードになる
<宿題>
教科書の第 1 章「UNIXとは」 ( p.13~p.19 ) をしっかりと読んで,内容を理解しておくこと.
今後の実習を進めていくうえで,大変重要なことが書かれている.
Unixはデスクトップ環境を自分で差し替えることができる.
※ただしWSLとMacOSは残念ながら変更できない
ターミナルのシェルも変更できる.
※これはWSLでもMacOSでも可能
これは元々のUnixの設計思想にもつながっているという話.
以上.
2022/6/1 by Kobori Satoshi, Fujii Daisuke
[理系なら知っておくべき美しい数式01]
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